「STAND ALONE」シリーズ
「水槽とクレマチス」の主催シリーズの一つ、「STAND ALONE」始動。
テーマは「独りで立ち、ゆるやかに繋がる」。ソロで活動する方や、グループで活動しながらソロでも表現する方を毎回お誘いし、グループ横断的な文化を芽吹かせる試みです。
このテーマの根底には、2つの思いがあります。
「ソロ性」に舞台と光を!
まずは、ライブアイドル界隈を中心として、
アイドルのグループ活動における「ソロ性」を活性化したいという思いです。
SNSを眺めると、さまざまなアイドルさんが多様な表現をしています。
一方でそれはSNS上の不定期な発信に留まる、もしくは趣味の範囲であることが多く、
これをステージの上でのパフォーマンスとして、
きちんとしたイベントの場で表現してもらえたらと思いました。
一人では動員の点から、もしくは表現自体の性質から なかなかイベント化できないような表現でも、 同じ表現・活動を行うみんなが、それぞれはソロとしてグループを超えて集まれば、 ステージが成立します。
「vol.1 ~Eucalyptus~」は「楽器を演奏する」ということをテーマにお声がけをしましたが、
「グループの『歌唱メン』の集い」「グループの『ダンスメン』の集い」なども考案中です。
また上で言う「ステージ」は純然たる(物理的な)「ステージ」とは限らない、
広義のステージです。
各グループの絵が得意なメンバーでギャラリーを借りて展覧会を開く。
各グループの文章が得意なメンバーで冊子を発行する。
「ビジュアルメン」で写真集を出してもいいかもしれません。
(ちなみに「ソロ」という一点だけで集い、テーマ指定をしない回もあります。)
「STAND ALONE」は
グループ活動の中ではなかなか(ちゃんとした)発表の舞台が整いにくいことを
「同志」で集まって表現しちゃおう、という試みです。
集まるのだから「STAND
ALONE」というタイトルに矛盾を感じられるかもしれません。
けれど、(時にコラボなどもあるかもしれませんが、)ステージの上では独りです。
そしてソロでの出演や創作は、「独り立ち」にきっと繋がっていきます。
そのような思いでこのタイトルにしました。
付記すると、私たちが知らない「ソロ性」に、私たちも出会いたいと思っています。
だからアイドルさん、アイドル運営さんには、是非自薦してもらえると嬉しい。
とは言ってもTwitterではさまざまなご事情があると思いますので、
こちらにフォームを作成しました。是非そちらからお声を届けていただけたらと思います。
「やりたいことを通す力」を育む
もう一つの思いは、「水槽とクレマチス」というプロジェクト自体の性質に関わるものです。
例えば「vol.1 ~Eucalyptus~」のゲストお二人は、甲斐自身がSNSを見ていて「この方と一緒にやりたい」と感じた方をお誘いしています。
ゆくゆくは、箱の選定やブッキング、ゲストのお誘いを含むイベント制作を
メンバーに出来るようになっていってもらいたい。
すなわち表現自体だけでなく、「表現の場を整えること」が出来るようになってもらいたいと考えています。
「思いついた→やる」の速度感、実行力を上げること。
やりたいことがあれば、それがイベントだろうがグッズだろうが動画コンテンツだろうが、
企画を出し、関係者や企業に打診し、場所を押さえ(ときに制作に入ってもらい)、
収益化の方法を考え、告知して集客し(グッズなら発注し)、実現させてしまう。
もちろんこれらは本来運営の業務とも言えるのですが、
運営のリソースは主に「プロジェクト全体でやりたいこと」のために使われています。
そのため、個人でやりたいことを(主に面倒臭いという理由ややり方がわからないという理由で)
運営に任せると、「運営のリソースが空くのを待つ」状態になり、
どうしても「後回し」にされやすくなります。
そんな時に個々人が、上記のような「個人でやりたいことを通す力」を持っていると、
すなわち方法論を知っており、方法を実現するための技術を持ち、「金ならある(作れる)」と言えるならば、運営を「中抜き」できます。
正確には「運営を中抜きするかどうかを選ぶ権利」を持つようになります。
この時、生き方の自由度が格段に上がります。
決してアイドルという仕事をしている時だけの話ではなく、
今後の人生の自由度が上がるということです。
あなたのことはあなたが決めていい。
これは「グループの中のソロ性」とはまた別の、「独り立ち」の重要な側面です。
「STAND ALONE」はその実験イベントという側面も持っています。
アイドルを好きな方の楽しみ方
長くなってしまいましたが、とはいえ以上は「作り手側の視点」で、 ファンの人から見たら「いろんなグループのいろんな人がソロで出演するイベント」 というシンプルな話。
そこで、「ソロから始まる出会い」があればいいなと思っています。
いろんな「STAND ALONE」に出会ってください。
最後に、「こんなテーマの集いが見たい」、「そのテーマならこの子のソロを見たい」、そんな希望があればTwitterのハッシュタグ #STAND_ALONE で伝えてください。「水槽とクレマチス」メンバーが他のアイドルさんにお声がけする際の参考にさせていただきます。
(アイドルさん、アイドル運営さんはこちらからお願いします。)
今までにない繋がりを、表現を、個性を楽しんでいきましょう。
水槽とクレマチス